賃貸DIY 趣味部屋を加速させる板壁の作り方#1 準備編
どうせならカッコイイ部屋に住みたい。ゲストが驚くような素敵なリフォームをしよう。
引っ越しを機にそんな願望を叶えようということでスタートしたこの企画。
どうせやるなら派手にやろうぜ。棚?テーブル?いや!壁だね!
味気ない賃貸物件の壁もDIYマジックにかかればこの通り。
- 作った理由
- カントリーアメリカン風な部屋にするためインパクトのある家具が欲しい
- お店風のオープンクローゼットでおしゃれに服を収納したい
- 趣味のギターをディスプレイしたい
- プロジェクタを設置して簡単なプライベートシアターにしたい(次回に続く)
既製の家具だと上に挙げた条件をすべて満たすのは、結構大変。
特に趣味の道具の収納やディスプレイには、なかなかピッタリフィットというわけにはいきませんよね。
今回、数あるDIYネタから板壁をチョイスしたのは理由①です。
オープンクローゼットや棚板のみであればもっと簡単ですが、一部とはいえ壁一面がログハウスのような木目調になっている様はインパクト抜群!アメリカンな空気を感じずにはいられない。
こんな時は迷わず自作してしまいましょう。ないなら作ればいい!
引っ越し直後ということもあり作業しやすい環境だったので、ここぞとばかりに工作開始!
賃貸でも大丈夫
新居の壁にはちょうどいい溝があったので、これを埋めるようにして板壁の設置を行います。この溝に支柱を立て、横板を上から貼り付けていきます。
今回の主役
支柱の設置に使ったのは、賃貸DIYの強い味方、壁面つっぱり棒。DIY関連各社に同目的の商品がありますが、正式な総称は不明。
ホームセンターなどで手に入る2x4サイズの木材を、柱として部屋に設置できます。
アタッチメントにはバネが仕込まれており、天井と床の間をつっぱり棒の要領で固定するので、壁を傷めることがなく賃貸物件にも最適。
賃貸リフォーム愛好家に長年愛されており、最もメジャーな商品として"ディアウォール"が有名です。
ちなみに一番簡単な例はこんな感じ。
無加工無着色の2x4材を一本、ディアウォールで固定しています。用途は見ての通り、バイクハンガーですね。ロードバイクなんかは盗難や雨を考えると屋内で管理したいですが、床に置いておくのも落ち着きません。
市販のバイクハンガーは壁へのネジ止めが必要ですが、これなら賃貸物件へのダメージはゼロ!
いつもはディアウォールを使用していますが、今回は薄めで高さの稼げる"LABRICO 2x4 ADJUSTER" を採用しました。
作業工程と購入した木材
では、早速実際の工程を見ていきましょう。
- 大まかな手順
- 支柱x3 を設置
- 横板x20 を支柱へ固定
- 棚板x3 をチャネルサポートで取付
- ギターハンガー取り付け
木材はホームセンターで購入。支柱として2x4 SPF材が3本、横板は軽さ重視で1x4 SPF材が20本、棚板は洋服などをディスプレイするために奥行きのある1x10 SPF材が2枚。長さはすべて6ftです。
最近ではネットでも注文できるようなので、ホームセンターが近くにない方、車が気軽に出せない方はこちらを利用した方が楽かもしれません。
塗装する
今回は、ヴィンテージ感漂うダークな木の風合いを活かしたいとのクライアント(友人)との打ち合わせの末、ワトコオイルとブライワックスで着色することに決定。
塗料の紹介
ワトコオイル
木材専用の油性塗料。理想の色に着色しつつ、木材の木目を引き立てることがメインの用途。
木材表面に塗膜を作らないため、ニスやワックスで仕上げを行うことが多い。
ブライワックス
塗布した表面に膜を作り、木材を保護してくれるワックス。
単体でもある程度の色味は出ますが、今回はダークなカラーにしたかったのでオイルステイン+ワックスの二段構え。
塗ってみよう
- 着色手順
- サンドペーパーでこする
- ワトコオイルを塗る
- ブライワックスを塗る
まずは、ヤスリがけですね。サンドペーパーで購入した木材の表面を磨いていきます。
ワトコオイルのカラーですが、ミディアムウォルナットをチョイス、、、したのですが想像以上に色が薄い。 期待していた重厚な色からは程遠い浅い色でしたので、エボニーを買い直し。
サンドペーパーのかけ方が足りなかったのかもしれませんが、ハンドサンダーがない、木材の量が多いなどヤスリがけに時間がかけられそうもない場合、少し濃いめの色を買うのもありかもしれません。 色味の検証ができれば後日報告したい、、、。
ワトコオイルが乾いたら、上からブライワックスを塗りこみ布でこすります。
ブライワックスはガソリンのような臭いがするので換気必須!15分〜30程度放置したら布で磨きましょう。
光沢が出てきて一気にアンティーク家具のような雰囲気が出てきます。
いきなり反省
はい。今回最大の反省点。 購入したSPF材ですが、印字があるような側面はほとんど色が乗りませんでした。 オイルを弾いてしまうような感覚だったので何かコーティングがされているのでしょう。
ノコギリで切断した面はあっという間にオイルが浸透していたので、事前に念入りにサンドペーパーで磨くようにしましょう。
長くなってきましたので、次回 #2「組み立て編」へ続きます。
Part.2 はこちらからどうぞ。