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リッスン トーキョー

Steve Lacy / Steve Lacy's Demo - EP

天才。若干18歳。

別記事で紹介した、The Internetに2015年から参加しているギタリスト。 同グループからのソロデビュー第三弾として、2月にEP「Steve Lacy’s Demo」を発表しています。

最高にミニマル。余計な装飾は抑えられておりギター/ベース/ドラムの三本柱でほとんどの曲が構成されています。 EP全体に漂う"ユルさ"がなんとも心地がいい。ギターには控えめなエフェクトがかかっており、上品なサイケにセンスを感じます。

また、メロディが美しい。一時期のジョンフルシアンテのソロ作品みたいな、ちょっと危うい美しさがある。 The Internetにもあるメロディックな要素は、彼に由来するところも大きいのかもしれないですね。

それにしても18歳って、、、俺18のとき何してたな。馬鹿な日本の大学生を地でいってた気がしてならない。反省。

Funkギタリストの色気

かつて所属した大学のサークルで、カッティング奏法のあり方を巡って、スライ派とアース派に分かれたことがありました。

*1スライ 1967年から1975年にかけてサンフランシスコを本拠地として活動した、アメリカの人種・性別混合ファンクロックバンド。 Sly & The Family Stone -Wikipedia

*2アース アフリカ系アメリカ人によるファンクミュージック・バンド。日本でも「September」が超有名。 Earth, Wind & Fire - Wikipedia

中毒的なグルーヴのあるスライみたいな濃厚ファンクなのか、角のとれたアースみたいなスムースファンクなのかという話です。

自分は断然スライ派。カッティングはスムース過ぎない方がいい。 チャキチャキでスムースなカッティングもいいですが、少しルーズな方が妙な色気があるように思うのです。

スティーヴ・レイシーのギターにはそれがある。さながら現代のカーティスメイフィールドか。

フルアルバムのリリースに期待

奇しくも、彼の所属するThe Internet が NPR Music Tiny Deskで演奏するのを聴いて、ミニマムなHIPHOP/R&Bにはギターいらないんじゃないか?と考えた時がありましたが、これは大きな勘違いだな。反省。

そのときの演奏はこちら。

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Princeなき今、こんなアーティストがたくさん出てきてほしいですね。何より早くソロでフルアルバムが聴きたいですが、しばらくはThe Internetの活動に専念するそう。気長に待ちましょう。

Goldlink とのフィーチャリング。レイシーが入ると一気にメロウになりますね。