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はじめての冬キャンプ 失敗しない準備をしよう

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楽しい楽しい冬キャンプ。寒いことさえ克服してしまえば、人いない、虫いない、澄んだ空気と広がる星空という最高の環境を手に入れることができます。

貸切状態のキャンプ場、焚き火を囲んで友人と語らう瞬間は何ものにも代えがたい思い出。

ただし、慣れないうちに軽装備で臨むと、寒さのあまり「なんでこんなことしてるんだろう」という精神状態に追い込まれることがあります。冬キャンプを第一印象で嫌いになったらもったいない!

一方で、続くかもわからないことにお金をかけるのもどうなんでしょう。という思いもあるので、できるだけ今手持ちの道具でなんとかしつつ、寒さをしのぐポイントを紹介したいと思います。

ここからは、寒くて一睡もできずに夜を明かした経験をもとに、後悔のない冬キャンプのはじめかたを紹介します。

敵を知る

寒い、とにかく寒いんだ。瘦せ型・低体温・低血圧の三重苦な自分には、北風が骨身にしみわたるわけです。普段の生活の寒さに加えて、「キャンプ独特の寒さ」がありますのでまとめてみます。

気温が低い

一番想像しやすい寒さです。ただし、山や水辺はなおさら寒く感じる事が多いので注意。

底冷え

冬キャンプで最も恐ろしい、初見殺しがこれです。キャンプにおける底冷えとは、冷えた地面と接することで体の熱が奪われてしまうという現象です。熱は高い方から低い方へ逃げていく性質があります。寝ようと横になったときに、地面の冷えで肩や背中が痛くなってきます。

地面に体温を奪われること防ぐためには、接地面積を最小限にできればいいですね。

※当たる面積を最小にして防御する偉大なる先人の図 f:id:narusemasaki:20170729080147j:plain

ダウンへの過信

都会で暮らしていると、ダウンがあればなんとかなると考えがちです。非常に暖かく携帯性も高いので、ぜひ持参してほしいのですが、気をつける点がいくつかあります。

まず、底冷え。ダウンは体と外気の間に空気の層を作ることで、外からの冷気を遮断します。寝るときは当然、背中で空気の層を押しつぶしてしまうので、本来の性能を発揮することはできません。寝袋も同じです。地べたに寝ているのと大きな違いはありません。底冷え直撃です。

また、雨などで濡れた場合も、べちゃんこになり空気の層がなくなることで、保温性能が大幅に低下。山だと死活問題になります。

たき火をしているときも注意です。化学繊維は火の粉で簡単に穴があくので、あまり高級なダウンは着ていかないようにしましょう。モンクレーとかダメだぞ!泣くぞ!

そんな装備で大丈夫か?

では、寒さにどう対抗していけばいいでしょうか。あまりお金をかけない方向でいくつか紹介します。

マット

底冷え対策。これがあるとないとでは天国と地獄。最低でも銀マットは買いましょう。キャンプ用品にしてはそこまでお高いものでもないので、専用品を購入してもいいでしょう。快適になります。

寝袋(シュラフ)

これも必須でしょう。賛否両論ありますが、年間通して使えるモデル + 厚着がコスパがいいような気がしています。本気の方は季節ごとに揃えてどうぞ。ぼくがいつも使っているのは下記のスペックです。モンベルの#3。冬の低山、テントなし砂浜、海岸野宿あたりはこれでクリアできます。

お湯

バーナーやガスコンロなどを持参していれば、お湯を沸かすことができます。白湯を飲むことで体が温まります。また、どうしても寒いときは、ボトルにお湯を入れて、寝袋の中に突っ込んで湯たんぽ代わりにしています。やけどや水漏れには注意。安心と信頼のNalgenボトルがオススメ。

服装

アウトドアメーカーのものを持っていればベターですが、以下にあげるようなもので代用できます。

  • ヒートテック:言わずと知れた冬の定番
  • ウルトラライトダウン:アウターの下に仕込むだけで段違い
  • 厚みのあるアウター:ぺたんこにならないので底冷え対策にもなります
  • ネックウォーマー:筒状だと寝てる間に取れないのが嬉しい
  • あったかい靴:例えばコンバースだと風通しが良く冷えます

裏起毛のジャケットとか最高ですね。

ここまでの好例をペタリ。銀マットにキャンプメーカーの寝袋、ミリタリー系のアウターとお金をかけず、うまく防寒対策がまとまっています。登山系メーカー品になると一気に価格が跳ね上がるので注意しましょう。

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テント

あるとなお良し。山を登るのでない限り、はじめはお安いモデルでいいと思います。その分重いですが、キャンプだけならさほど問題にはならないでしょう。防寒については先に挙げた、底冷え対策や着込むことの方が大切。間違ってもメッシュテントとか買わないように。

タープ + 寝袋カバー、野宿スタイルが好きな方はそちらもあり。プライバシーなんて糞食らえなメンズにオススメです。ただし、雨が降ると致命的なので、屋根があるところや車に逃げ込めるようにしておくことが必須。

こんな感じです。

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焚き火

個人的に必須、このためにキャンプしてると言っても過言ではないくらいの存在。寝袋に入るまでの体を温めてくれます。揺れる炎を囲めば、いつもは話せないこともつい口をついて出てくるはずです。乾燥肌の方は化粧水を持っていた方がいいかも。長時間火に当たってると顔パッサパサになります。

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「イージーモード + 縛りプレイ」ではじめよう

はじめる場所の選択も大切です。そこでオススメするのがイージーモード + 縛りプレイ。「何それ?」と思う方もいると思うので解説します。

イージーモードというのは、設備の整ったキャンプ場ではじめようということです。いきなり山や周りに人がいないようなところでチャレンジするのは、リスクがあります。

ただでさえ慣れない状況です。帰りの運転があるのに寒くて眠れない、トイレはどうしようなど、余計なことは考えるべきではありません。

縛りプレイというのは、以下の通り。

縛りプレイ
自主的な制限をつけることで敢えて難易度を引き上げ、やりごたえのあるゲームを自ら作り上げる、と言うのが縛りプレイの主な趣旨である。
ニコニコ大百科 http://dic.nicovideo.jp/a/縛りプレイ

この場合「冬」という条件がまさにそうですね。ただでさえ気候面で条件の厳しい季節を選んでいます。はじめのうちは、それ以外の苦労をすることはありません。今手持ちの道具で、どれくらい快適に過ごせるかを確認してみましょう。

目安としては、自動販売機が付いているようなところはいいですね!トイレも付いているでしょう。最悪あったかい飲み物を買って暖をとることもできます。紅茶花伝があればベスト。

どこも空いているので、近場でメジャーなキャンプ場があれば迷わずレッツゴー。

今は夏ぞ

なぜ真夏にこんな記事を書いているのか、、、というと、先日レビューした漫画「ゆるキャン△」のせい。好きなことに季節も何も関係ないんや!という気持ちにさせられて書きました。

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反省はしていますが後悔はしていません。みなさま良い夏休みを。